心不全について
- 2023年10月16日
- 看護師
こんにちは。
看護師の神山(かみやま)と申します!はじめまして。
これからブログに参加させていただきます!
突然ですが、皆さんは『心不全』と聞いて、どのような状態を考えますか?
診察や心臓リハビリ、日常生活のなかでも、耳にしたことがある方はいらっしゃると思います。
今回は、心不全とは一体どんなものか、少しだけお話します。
まず、心不全とは、心臓のはたらきが悪くなり、血液を全身に十分に送り出せない状態になることです。
心臓は、全身に血液を送るポンプの役割をしています。
そのポンプがうまく働かないと、全身に血液が送り出せず、低心拍出とうっ血の症状が出ます。
◆心不全の主な症状◆
低心拍出の症状 ・血圧が下がる ・疲れやすい ・からだがだるい ・手足が冷たい
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うっ血の症状 ・息苦しい ・夜間に咳が出る ・横になると苦しい ・動いたときに息が切れる ・食欲がない ・体重が増える ・足がむくむ |
(当院にかかったことのある患者さんならわかるかと思いますが、院長の診察や心臓リハビリ前の問診では必ず、『息切れがないか』・『足のむくみがないか』をチェックしています。
なぜなら、上にお示しした心不全の症状がないかを実は確認しているんです)
いやいや自分は言われたことがないし症状がないから大丈夫! と思っている方も多いとは思います。
ですが、心不全の進行度合いを示すステージ分類をご覧ください。
上の表をみてわかるとおり……
実は心臓病を持っていなくても、高血圧や糖尿病などの心臓病につながる病気を持っている方は、すでに心不全のステージAに当てはまります。
このブログを見てくださっている方の中にも該当する方はいらっしゃるのではないでしょうか?
「心臓の病気になったから」ではなく
「心臓の病気を引き起こすリスク因子をもっているから」気を付けなくてはいけないんですね。
私たちスタッフは日々患者さんに、心不全の症状には気を付けてねと何度も伝えています。
なぜでしょう…
それは、心不全は治療をして症状がよくなったとしても完治はせず、悪化や改善を繰り返しながら徐々に進行し、生命を縮める病気だからです。
心不全の増悪で1年以内に2回以上の入院をくりかえすと予後不良といわれています。
命を縮める可能性のある心不全。
『ならないこと』と『再発させないこと』が大事なんですね。
まとめ
1.心不全とは・・・
心臓のポンプ機能が低下して、全身の臓器が必要とする血液を十分に送り出せなくなった状態
2.こんな症状があったら要注意。
息切れ、むくみ、急な体重増加、横になって寝れない 等
「自分は関係ない」ではなく、高血圧の管理ができていないだけでも発症する可能性のあるのが心不全。
少しドキドキするような話をしてしまいましたが、
そのような状態にならないために、健康の管理がとっても重要になってくるのです!
今から知識をつけて、管理できれば大丈夫。
リスク因子を作らないため、今の体調を悪化させないために、どうしたらいいのか。
今後のブログでお伝えしていければいいなと思っています 💡
私もみなさんと一緒に学んでいきたいと思います!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
看護師:神山