祝!スタッフ2名が心不全療養指導士の試験に合格しました
- 2025年3月1日
- 理学療法士
こんにちは。理学療法士の池谷です。
本年最初のブログ更新は、嬉しい報告です。
先日、今年度の心不全療養指導士の試験結果が発表され、看護師と管理栄養士の2名が無事合格しました(*^^*)
試験直前は、お昼休み中もお二人で勉強していたので、その努力が報われましたね◎
さて、今回はこの『心不全療養指導士』という資格について皆様にも簡単にお伝えできたらと思います。
心不全療養指導士とは?
心不全とは「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気。」
と定義されています。
心不全は、様々な原因が絡み合う複雑な病態です。
そのため、治療には多角的なアプローチが求められます。
・病気の管理
・お薬の治療
・食事、栄養療法
・運動療法
・生活習慣の見直し などなど
あらゆる面で適切なケアを行う必要があります。
そして、ここで重要になるのが、チーム医療の力です。
心不全療養指導士の資格は、
・心不全の病態について
・薬の知識について
・食事や家要管理について
・運動療法について
・生活習慣の指導について などなど
幅広い知識を習得し、適切な療養指導を行うための専門的な試験に合格した者に与えられる資格なんです!
では、医師ではなく、看護師や管理栄養士がこの資格を取得することに意味はあるのでしょうか?
多職種が心不全療養指導士の資格を持つ意義
循環器専門のクリニックとして、看護師や管理栄養士がこの資格を取得することは、非常に貴重なことだと院長は考えています。
なぜなら、患者さんに対してより包括的に、そして専門的なアプローチが可能になるからです。
その結果、一人ひとりの心不全の患者さんに適した療養指導が提供できるからです。
最初にお伝えしたように、心不全は様々な原因が絡み合う複雑な病態です。
医師の視点だけではなく、看護師の視点、管理栄養士の視点、そして理学療法士の視点など、多角的に診ることで、患者さんにとって『よりよく生きる』ための正確な診療ができるわけです。
心臓リハビリテーションとの相性GOOD!
この心不全療養指導士の資格は、心臓リハビリテーションとの相性がとても良いと言われています。
心臓リハビリテーションの目的は、患者さんの心臓病の再発予防です。
ですが、リハビリテーションは運動だけではありません。
適切なお薬の治療、食事・栄養療法、そして生活習慣の改善などが組み合わさることで、初めて効果を最大限に発揮することができます。
これって、心不全療養指導士に求められていることと全く同じなんです!
実際に、私は理学療法士で心臓リハビリを担当していますが、自分の視点だけでは、患者さんに必要なすべてのアプローチを提供するのが難しいな日々痛感しています。
だからこそ、多職種がこの資格の知識を持ち、チームでサポートすることが大切なんですね。
これからの展望
今後も多職種で協力しながら、患者さんの「よりよく生きる」を支えてい行けたらと思います。
心不全の管理は一人ではできません。
患者さんとご家族、そして私たち医療者が一緒になり、最適な療養生活を実現できるよう努めていきたいと思っています。
お祝い報告が、ずいぶんと真面目な話になってしまいましたが、お二人の合格を経て、改めてこのようなことを思った次第です。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
理学療法士 池谷